arusenpaiの日記

ある、先輩の備忘録兼日記 フィクション

壁に描く

目覚めた

今日は待ちに待った壁に自由に絵を描いていい日だ

友人の店内の内装を任されている

画材はボールペンしかない為画材を買ってから向かおう

友人は雨が好きなようで雨のイメージ

雨のブレインマップを前々から作ってはいた

でもやっぱり必要ないなと感じた

直感で感覚的に
思い付きで雰囲気を

自分のスタイル自分の世界

好き勝手にやりたい放題に壁に落書きしていいみたいだ

私は具象的な絵を描くことが苦手だ

デッサンが得意でもない

しかし想像力とひらめきは延々と止まらない

幾何学模様や人体が好きなので

具体的には奇妙な絵にしかならない

奇妙で変で可笑しく不思議な気持ちの悪い絵を描いてやろうと思う

タブーなんてない、タブーと思うからタブーになる

人はそれぞれ

すべての人類に共感を求める絵や音楽といったものは

あまり面白くない

世界で数人がわかってくれるだけでいい

この文章だって恐らく100人とみられることもない

店内の壁、内装だって来たお客さんと

そのお客さんがふと写真を撮ったときにしか広まらない

独りで家でノートに落書きをしSNSに投稿するよりかは多くの人に見られるであろう

ちょっぴり恥ずかしさもあるけれど

私は私に正直に変なままで

あなたがあなたであるように